僕は本当に小さい時からぴょんぴょん跳ねるのが好きだったんです。赤ん坊の時にはバンジーコードで吊るされた『ジョリージャンパー』でバウンドするのが好きだったみたいで、ママがシャワーを浴びている時に勝手にそのシートでバウンドしてひっくり返っていたらしい。まさに今の自分を見通しているようだね。

その跳ね上がる道具もママのベッド、ポゴスティック、そして時々トランポリンというふうに移っていったんだ。中でもポゴスティックは僕を魅了した。何しろ、スケートボードのようにいろいろなトリックができたのだから。

しかし、身体が大きくなってくると、その僕を魅了したポゴスティックでは思ったようなジャンプやバウンドが得られなくなってきたのだ。つまりポゴスティックでは大きくなった身体をバウンドさせることはできない。そして身体が大きくても楽しめるポゴスティックはないものかと調査を始めた。こんなことを考えているのは僕だけなだろか。

2000年に僕のそんな考え、そう、新しい世紀に向けての『ポゴスティック』開発を考えている人に出会った。彼の名前はイルビン、『ポゴスティック』を始めて開発して販売したSBI社のオーナー社長で、彼は僕にブルース・ミドルトンを紹介した。ブルースはMIT出の発明家で新世代ポゴスティックの試作品を最近完成させたという。

僕はその試作品に驚いた。ポゴスティックとトランポリンがまさに融合したのだ。体格の大きい大人でも通常のポゴスティックの三倍も四倍も高くバウンドすることができる。それもペダルが地面に着いてしまうこともない。ついに僕が目指していた新しい『ポゴスティック』が目の前に現れた瞬間だった。